夏の一大風物詩である花火大会。
日本の花火は世界で一番美しいとも言われており、ほんの数秒だけ色鮮やかに光り、はかなく散る様は、まさに日本人の美意識の表れともいえるだろう。
海外では新年を迎えるとき等、何かのイベントがないと花火を打ち上げることはないということで、これほど花火を愛している国は他にはないのではないだろうか。
花火の歴史
花火は1127年頃に中国で生まれ、ルネッサンス期のイギリスで発展した。
中国で発明された当初の花火はロケット花火のようなもので、武器として使用されたとの説もある。
日本で最初に打ち上げ花火を見たのは江戸幕府を開いた徳川家康だと言われていおり、1613年にイギリスからの使節が家康を訪れた際に花火を披露したと伝えられている。
江戸初期は旧暦の5月28日から8月28日まで、納涼花火が毎日のように打ち上げられていた。
当初、花火を打ち上げる業者は「鍵屋弥兵衛」のみでしたが、後に「玉屋市郎兵衛」が加わり、2軒になった。
両国橋の下流を「鍵屋」、上流を「玉屋」が受け持って、2カ所から交互に花火を
打ち上げ、互いに技を競い合っていたそうだ。
花火を見るときの「たまやー」「かぎやー」という掛け声は、当時の人々が打ちあがる花火を見て、良かった方の花火を称えるために店の名前を呼んでいた習わしの名残である。
もっとも歴史の古い「隅田川花火大会」
日本最古の花火大会である、隅田川花火大会が始まったのは、享保18年(1733)。
当時は「両国川開き」と呼ばれていた。
川開きとは納涼祭のことで、この「両国の川開き」は、八代将軍吉宗の時代にコレラが流行し、亡くなった人の魂の供養と悪病を追い払うために隅田川で行った「水神祭」のことだ。
ここではじめて花火が打ち上げられ、これが花火大会の始まりといわれている。
今のように華やかなものではなく、のろしのような花火が20発程度あがった小規模なものだったそうだ。
このように、日本人にとって花火はただ美しいだけのものではなく、鎮魂の意味を持つ。
古くから火は不浄なものを焼き尽くし、闇を照らす、古来神聖なものとされてきた。
だから日本人は、死者を尊び、慰めるために、お盆の迎え火や送り火など特別な火を燃やすのだ。
福島県でも、東日本大震災で犠牲になった人々を慰霊するため、毎年8月16日に、四倉鎮魂・復興花火大会を開催している。
花火大会がお盆前後に開催されることが多いのは、日本人にとって特別な意味をもっているのだ。
未来につなぐバーチャル花火
今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、各地で花火大会の中止が発表されている。
東京スカイツリータウンは、隅田川花火大会中止の発表を受け「未来につなぐバーチャル花火」の開催を発表。
夏の花火大会を楽しみにしていた人や地元の人たちに、少しでも花火大会の雰囲気や楽しさを感じてほしいという思いを込めて、バーチャルで楽しめる花火コンテンツを期間限定で開催する。
同コンテンツは、打ち上げ花火や仕掛け花火の様子がオリジナルでデザインされ、花火が打ち上がって火の粉が舞う様子などを再現した動きのある演出が特徴であるという。
7月11日の隅田川花火大会が開始される予定だった時刻より初点灯。
また、42年にわたり大会を中継してきたテレビ東京では、過去に撮影された隅田川花火大会の映像を使用した「特別編」を、今年も“生放送”するという。
夜空に花開く美しい光と音、今も昔も多くの人々をの心を魅了する花火。
一日も早いコロナ終息への祈りを込めて。
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